インターネットはテレビを殺すのか?を考えてみた

| コメント()

この前の土曜の夕方、何気なく Twitter を見たら誰かが

まどマギ始まった! http://.... #mado_magi

ってつぶやいていたんですね。何かあちこちで話題にはなっているのは知っていたけど、観る機会もなく、あんまり興味もなかったんですが、話のネタに見てみるかってことで、家族に嫌がられながらニコ生で一挙に全部観ました。6時間とか...飯食ってる時も観てたんで、さすがにいい加減にしろって言われますわなぁ。

このまどマギの一挙放送には、98万人くらいが来て、180万コメントとかついてました。観てる時は、こんなに同時接続して高画質ってパネェな!なんてことを思ってました。それと同時に YouTube が視聴時間を 5 時間にするぜぃ!って言ってたのを思い出しました。

"It's part of our broader focus on how we can bridge the gap from 15 minutes a day to 5 hours a day" Glick explains, referring to how people usually spend 5 hours on television versus 15 minutes on YouTube.

何言っちゃってんの?!と当時は思いましたが、実際、YouTube じゃないですけど、6 時間ばかりネットで動画を見ていた訳です。100 万人くらいの人が。のべなので、同時じゃないと思いますが、それでもそれなりに大勢の人が。

日本だと、テレビの視聴時間ってどうなの?って調べたところ、確かに 2006 年とか 2007 年あたりから、減少傾向にはありますが、どちらかと言うと横ばいって感じで、3〜4 時間程度が平均のようです。ただ、実感としてテレビ観なくなったなぁと思います。

私の場合、こんな感じです。

  • 月〜土の朝:NHK の連続テレビ小説(15 分)
  • 月曜の夜:AXN で海外ドラマを 3〜4 時間程度(録画して適当に観る)
  • 日曜の夜:NHK の大河ドラマ(1 時間)、TBS で JIN(1時間)FOXで Glee(1 時間)、FUJI で F1(2 時間/2 週間に 1 回くらい)

という訳で、平均だと1時間半程度でしょうか。民放はほとんど観てませんね。一方で、インターネットは四六時中です。私のインターネットで仕事を除けば、ほとんど TwitterFacebookTumblr ですが、1 時間半以上は軽くやってると思います。

また、こんな衝撃的なツイートもありました。

tweet_fujiitomohisa.png
民放のゴールデンタイムの視聴率が全局で 1 桁!殺すのか?って言うか、もう死んでるし!!!!って感じですね。視聴率の取り方云々などありますけど、すごいことだと思います。

じゃあユーザはどこ行ったの?って言うと、インターネットとゲームですよね。インターネットって言っても色々ありますが、テレビとの比較ということで、動画に限定してみると、まず YouTube は色んなコンテンツを持っていますよね。1 秒にいくつの動画が、とか細かいことは置いといて。
youtube_charts.png
人気が分かるチャート(YouTube Charts)とか。やっつけじゃねぇか!というツッコミはやめておきます。
youtube_live.png
生放送(YouTube Live)とか。
音楽関係だと、
youtube_music.png
YouTube Music がありますよね。
youtube_disco.png
YouTube Disco とかも。他にも、先日もふれた(Turntable.fm を試してみた君のラジオとか MoonPlayer など、YouTube をベースとしたサービスで音楽を PV などと一緒に、好きな時に好きなアーティストの好きな曲がいくらでも聴けます。
hulu.png
YouTube でなくても、ニコニコ動画であったり、USTREAM であったり、hulu であったり、Pandra TV であったり、動画が観られるサイトはいくらでもあります。音楽だけなら、 Turntable とか面白いです。USTREAM は Apple TV があれば、Chrome の機能拡張(SendToAirFlick)でテレビでも観られますよね。

そうそう。Apple TV。こないだ買ったんですよ。今更ながら。で、しばらく放置していたんですが、ニコ生を 6 時間もぶっ続けで観た勢いで、色々やってみました。これが第 2 の衝撃というか。日曜日のことです。

子供たちはピアノに出かけており、ひとりで暇だったので、Apple TV でソーシャル・ネットワークをレンタルしてみました。500 円は高いなと思いつつも、まぁ良いかと。で、すぐ観られると思ったら、数時間待てと言われたので、YouTube で KARA の PV 探して観たり、Podcast 観たりしてました。

そういえば、WWDC の Keynote は映像では観てなかったなと思い、レンタルが再生可能になるまでの待ち時間がちょうど良かったので、観てみました。もうこれが衝撃的でした。特に待ち時間もなく、家のテレビで WWDC の Keynote が 2 時間も流れてるという異常事態。なんで iTunes でダウンロードしたのか?!というね。テレビで普通に HDD レコーダに録画した番組を観るような感覚でネット上のコンテンツが観られるというのは、ものすごく衝撃的でした。

Apple TV では、YouTube も簡単に観られますが、去年の Adobe MAX で配って以来ほとんど話題に登らない Google TV はさておき、テレビで簡単に観られるなら YouTube の視聴時間は本当に 5 時間になるなと思いました。最近、YouTube が最新では 5 時間になったとか、どこかで発表したようですが、これを含めるならホントかもと思いました。

インターネットがテレビを殺すって言うか、乗っ取ってる。みたいな。

広告出稿の費用対効果という観点で考えても、不特定多数のマスに流す TV CM よりも、趣味趣向ごとに契約をする CATV の方がよりセグメントされたターゲットに出稿することが出来るし、インターネットは更にいつでもどこでもという意味では、広告の費用対効果は高いし測定しやすいのかなと思うと、このご時世にスポンサーはどんどん CATV やインターネットに流れるのは止められない流れだろうなと。そうすると、やっぱり TV はもう死んでるのかなーって思います。

ただ、クオリティという意味では、クオリティの低いものが溢れ、映像文化自体は廃れていくという危機感を持った時に、逆行する声を上げる人は出てくるんだろうと、Google ではデザインなんて出来ないみたいな記事を読んで思います。それは悪いことではないと思います。むしろ歓迎すべきことですが、それでテレビが生き残れるとは、今のところ思えません。

他にも、単純にテレビがディスプレイとしての役割に変わっていくというだけでなく、テレビ自体がインターネットの機能を持ち始めているという流れもあります。

skype_on_your_tv.png
Panasonic の VIERA は、Skype 出来ますよね。これは、どうなのかな?とも思いますが、テレビでブラウジングという気にはなりませんが、それに比べれば有りだと思いました。また、F1 観戦しながら Twitter してますが、それがテレビだけで完結したら、マックを立ち上げたりはしないだろうなとも思います。Ustream とか ニコニコ動画みたいなノリですよね。テレビのインターフェースは、相変わらずリモコンで全然ダメだと思うのですが、今後は Apple の Remote のようにスマートフォンのアプリなどがどんどん連携して行くんだろうなと思います。テレビでインターネットをやるのが普通になった時代の UI の設計とかは、そうなって行くのかなーって漠然と思ってます。

一方で、テレビをモバイルデバイス等で観ようというサービスもありますね。

garapon_tv.png
ガラポンとか Vulkano Flow とかです。素晴らしいとは思うのですが、視聴率の低迷に代表されるように、外でも観たいと思えるようなコンテンツが不足しているんだろうし、テレビを PC やモバイルデバイスで観ようという流れは、それほど大きな力を持っているようには思えません。しばらくは良いのかも知れませんし、いつでもどこでも観られるようになったら、より観られるような流れになるのかも知れませんが。

そんなこんなで、あまり考えがまとまらないままですが、そろそろオシマイにしようと思います。

「インターネットはテレビを殺すか?」という命題に対する私の答えは、「もう死んでたという実感があった」です。

今後、インターネットはタッチデバイスが主流になって行く気がしますが、一方でテレビを乗っ取っていくという流れも強くあり、さてどんな UI にしていくのが良いのか?というのが悩みどころであり、楽しいところでもあるとウズウズしました。

テレビ離れの原因として、インターネットの他にゲームもあります。カオスですね。ホント。

インターネットをビジネスとする立場を離れ、ひとりの親として思うのは、この状況が、子供を外に連れ出すような流れが出来ると良いなと思います。スマートフォンなのか分かりませんが、それを持って外に遊びに行く理由に、インターネットやゲームが融合してテレビにとどめを刺したみたいなものがなると良いなーーーーと何となく思っております。

今後の近い未来がいずれにしても、時代が変わっていく瞬間に立ち会えるってすごく幸せなことで、ワクワクします。楽しーなー!

このブログ記事について

このページは、hiroshiが2011年6月22日 13:38に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ギークな父の日のプレゼント」です。

次のブログ記事は「ドッキング・ステーションきたーー!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。